なぜ真性包茎の治療が保険適用の対象になるのか

真性包茎の治療は、泌尿器科がある医療機関や包茎手術を専門に行うクリニックで受けることができます。
包茎は大きく分けて仮性包茎、カントン包茎、真性包茎の3つのタイプがありますが、仮性包茎以外の2タイプは患者の陰茎の状態次第では保険診療となり、安い金額で治療を受けられます。

真性包茎が保険診療の対象となって治療費が安い金額になりうる理由は、そのままの状態にしておくと疾病にかかり、日常生活の維持に影響を受ける場合があるためです。
真性包茎の人は、自ら亀頭を露出させて汚れを洗い流すことがほぼできず、汚い状態のままとなります。
陰茎は清潔な状態を保っておかないと、炎症が起こりやすくなったり、細菌やウイルスの感染症にかかったり、陰茎やその周辺に腫瘍ができる可能性があります。
症状があらわれるようになると、より治療に必要となる金額が増えてしまう場合があるので、できるだけ早くタイミングを見つけて治療を受けましょう。

保険診療で治療をする場合の注意点

保険適用のもとで真性包茎の治療を受ける場合、まず注意が必要なのは、治療を受けられる病院や診療所が保険医療機関の指定を受けている所に限られるということです。
保険診療が可能などうかは医療機関の公式Webサイトに記載されている場合が多く、載っていない場合でも電話やメールなどで問い合わせれば教えてくれます。
もし、保険診療が可能であれば、通院日に加入している健康保険組合から発行されている健康保険証を持参することで安い金額が適用されます。

また、保険診療では選択できる治療方法が限られていることにも注意が必要です。
患者の身体にかかる負担が少なくて仕上がりも良い治療法は、多くが保険適用外で費用も高額になっています。
患者の陰茎の状態によっては保険診療の範囲ではうまく治療できる見込みがなく、適用外の方法の中から選択せざるを得なくなることもあります。

真性包茎を治すのに保険を適用させるかは、患者本人が自由に決められます。
医師と相談しながら、ベストな選択をして治療に臨みましょう。

まとめ

真性包茎は、放置をすると陰茎およびその周辺に感染症や腫瘍などの疾病にかかり、健康なときのような社会生活を営むのが難しくなる可能性があります。
このようなことから、真性包茎の手術などによる治療には健康保険を適用させることができます。
保険診療を選択すれば安い金額で治せますが、保険医療機関の指定を受けている所に通院する必要があることと、選択可能な治療方法が厚生労働省が認めているものに限定されていることに注意が必要です。